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夜襲
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みんなが寝静まった夜中に 耳をすまして欲しい。
ぷ〜んっ
耳元で、ささやくような羽音。
そう、ヤツの襲来だ。
部屋の中は家電の待機ランプがいくつか 光るのみで、これといった明かりも無く ヤツの姿を確認することはできない。
しかし、確実にヤツはわたしのすぐそばまで 来ていることは間違いが無いのだ。
音のするほうに手を振り回してみても しばらくすると
ぷ〜んっ
あの、羽音が再び戻ってくる。
そこでわたしは、兵器を投入することにした。
緑色の渦巻き型をした、強力(といわれる)な あの兵器だ。
夜中、閉め切った室内で、フル装填すると わたし自身への悪影響もあるかもしれないので 渦巻きの半周ほどを折り、火をつける。
あの独特の香りを放ち、ヤツを苦しめているのだろう。
ヤツもあきらめたのか、それとも、昇天してしまったのか もう、その日あの、微かなささやきに悩まされることは なく、深い眠りにつけるのだった。
そして、翌朝、自身の体を調べてみても ヤツのつけた傷跡は発見できなかった。
これで、一安心だった。
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