|
チャリンコママ
|
路地から車が出て来た。 ばあさまが運転して、助手席にじいさまが座っている。 ちゃんとシートベルトはしているようだ。
だが、しかし!! じいさまは大事そうに子犬を抱えている。
もし事故にでもなれば、エアバックならぬ 肉クッションでじいさまは助かるかもしれないが、 犬にとってはたいそう迷惑な話であるだろう。
また、よくこんな光景も見かける。 前のかごと後ろの荷台にガキをのせているチャリンコの おばさんである。 前に転んでも、後ろに転んでも自分は大丈夫なように ダブル肉クッション装備仕様となっているが、 通常チャリは横に転ぶものである。 まぁこんなおばさんに限って、フラフラとした 調子で運転をしているので、見ているこっちまで 恐いのであるが・・・・・
そうそうチャリンコで思い出したが、以前面白い場面に 出くわしたのであった。
それは、わたしがとある団地の坂道を登っている時だった。 わたしのすぐ前方で幼稚園の帰りだろう、母親とガキが歩いていたのだ。 母親は自転車を押している。 結構、急な坂だったので、電動アシスト装備でもない限り かなりきついのだろうと思っていた。
そして、親子が坂の頂上付近に着いた時、その事件は起こった。
母親はおもむろに自転車に跨がって、坂道を滑走していったのだ。
ガキを置いたまま。
当然のごとく、ガキは泣きはじめた。
わたしの目の前でである。 もし、周りに通行人がいたなら・・・・・ その一場面しか見ていなかったなら、おそらく、非難の目は わたしに向けられてであろうことは想像に難くない。 この時は他に通行人も居なかったことから、 わたしとしては幸いだった。
あいかわらず、ガキは母親の後を追うように 「かあちゃん、かあちゃん」と泣きながら とぼとぼと歩いて行った。
一方母親のほうは、坂を下りおわったところで、 チャリンコを止めると 「なにしよっと!泣かんで、はよ来!!」
わたしはこの光景を見ぬフリをし、その声を聞かぬフリをした。 なんとも残酷である。
|
|
チャリンコママ | 固定リンク
| トラックバック:0 | レス:3 |
|
|